古くより織物や陶磁器に施され、現在では世界的に高く評価されている日本の伝統文様。
その魅力はデザイン性にとどまらず、意味や由来から古来日本の生活背景や日本の伝統の奥深さに触れられる点にあります。今回は、STYLE GLASS製品の「CUT GLASS」に使用している日本文様についてご紹介します。
■ 菊篭目
【縁起】 菊の文様は、代々天皇から好まれ、皇室の御紋章にも使われ
ていることから、「高貴」「高尚」な文様として位置づけら
れています。
江戸切子のデザインで人気のある「菊つなぎ」と、“篭目”の文様をかけ合わせた「菊篭目」。
「CUT GLASS」のなかでもとりわけ華やかなデザインで、複雑に交差し重なり合ったラインが思わず目を惹きます。
透明にもかかわらず空間を彩り品格を与えてくれるので、ホテルや飲食店、商業施設におすすめです。
■斜メ二重格子
【縁起】 格子のマス目は魔物を見張る目であると考えられていたこと
から、魔除けや邪気祓いの意があります。
“格子”文様は、江戸時代に縞文様とともに大流行し、線の数や太さ、間隔を変え、多様なバリエーションが誕生しました。「斜メ二重格子」もその一つ。
障子の木枠の形としても馴染み深いため、住宅に使用すると障子のレトロ感を残しつつ、モダンな雰囲気を演出します。
■麻ノ葉1
■麻ノ葉2
■小入レ麻ノ葉
【縁起】 麻は成長が早く、真っ直ぐに伸びることから、子供の健やかな成長への願いが込められています。
“麻の葉”は、日本を代表する伝統文様の一つとして海外での認知度も高く、世界的に人気のある文様です。いまや国内外で様々なマテリアルに取り入れられている文様ですが、西洋発祥の素材であるガラスにあしらうことで“和モダン”な印象が強調されます。
ベーシックな「麻ノ葉1」に加え、カットの幅を変えた「麻ノ葉2」、“麻の葉”をアレンジした「小入レ麻ノ葉」を展開しております。
■篭目
■二重六ツ目
■八ツ目崩し
【縁起】 六芒星の形が連続しているように見える“篭目”。この形は呪術的な力をもつとされ、古来より魔除
けの効果があるとされています。
こちらの3つデザインは、竹籠の網目を図案化したもの。昔の日本では、魔除けのため玄関に竹籠を下げる風習がありました。
現在では組子のデザインや襖紙に多く用いられている“篭目”ですが、ガラスに施すことでより涼やかな印象を与えます。
■菱
【縁起】 水生植物であるヒシの繁殖力の高さや、ヒシの実を食べると
長生きするという言い伝えから、子孫繁栄や長寿の願いが込
められています。
“菱”は、日本文様のなかでも極めて単調ですが、凛とした美しさがあります。
線の数を二重、三重にすることで表情に変化を与えることがありますが、「CUT GLASS」の「菱」は、線は敢えて一本のまま、カット幅を大きくすることで立体感を際立たせました。
■鱗
■菱鱗重ね
■二重鱗
【縁起】 三角形は古来より魔物や病を示すとされ、敢えてその形を施すことで忌み嫌うものを追い祓おうと
したことから、魔除け・厄除けの意があります。
“鱗”文様は、古墳の壁画にも見られ、武器の装飾や、能・歌舞伎の衣裳に使われるなど、太古より親しまれてきました。
三角形を上下に連続して並べたシンプルな文様ながら、厳かな雰囲気が印象的です。
基本の「鱗」に加え、組み方や線の数をアレンジした「菱鱗重ね」と「二重鱗」をラインアップしております。
■胡麻
【縁起】 胡麻は栄養価が高く、古くから不老長寿の薬として用いられ
てきたことから、健康や長寿祈願の意があります。
伸びやかな3本のラインが特徴的な「胡麻」。シンプルかつ華やかで、洗練された印象を受けます。
“シック”や“モダン”といったコンセプトの空間づくりにおすすめのデザイン。文様に込められた意味も含め、飲食店にもぴったりです。
上記で紹介しましたCUT GLASSの加工条件等、製品詳細はSTYLE GLASSカタログに記載しております。
ご興味のある方は、是非ダウンロードしてご覧くださいませ。
該当ページ:P37-P40【 CUT GLASS 】
また、CUT GLASSは合わせガラス/カラーガラス/タぺガラス/ミラーへのカットや、フィルム加工、オリジナルデザインでの製作など、対応可能な場合がございます。
詳しくは、営業までお問い合わせください。
フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。
恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。
浜新硝子株式会社
東京支店
〒101-0047 東京都千代田区内神田1-6-10 笠原ビルディング7階
TEL.03-4265-8039 FAX.03-4265-8041